夏風邪について

○夏風邪

夏風邪は、冬の風邪同様に免疫力の低下した体にウィルスが浸入し感染します。ところが、高温多湿を好むウィルスが多く、症状が徐々に進行し夏風邪は長引く傾向があります。

特に乳幼児から小学生を中心とした年代に、梅雨の半から流行し始め、7月に入ると毎年ピークを迎えます。

夏風邪のウィルスの特徴としては、高温多湿を好み、消化器系統で増殖することもあり、主な症状としては発熱、口内の痛み、食欲不振、嘔吐、目の充血などです。そして、夏風邪のウィルスの代表としてはエンテロウイルスやアデノウイルスやコクサッキーウイルスなどがあり、夏風邪の種類としては、「ヘルパンギーナ」、「手足口病」、「プール熱」などが挙げられます。

プール熱……アデノウイルス
手足口病……コクサッキーウイルス・エンテロウイルス
ヘルパンギーナ…コクサッキーウイルス

ウィルスが浸入する主な部位である喉や鼻の粘膜は免疫により守られていますが、エアコンや扇風機などで乾燥してしまうと、局所的な免疫力の低下を引き起こしますし、涼しい室内から屋外の暑い場所に出ることは、体温を一定に保とうとしている自律神経のバランスを崩します。また、熱帯夜による寝不足や夏ばてによる食欲不振など、個人の生活習慣によって、冬よりも夏に風邪を引きやすいという人も多くいます。

・夏風邪の予防
夏風邪を予防するためには、「乾燥を防ぐ」「免疫を高める」「ウイルスと接触しない」ということが大切です。暑い時期にじりじりと症状が続く夏風邪は、体力だけではなく精神的にも消耗されてしまいます。しっかりと夏風邪を予防しましょう。
夏風邪を予防するためには・・・

•水分補給を欠かさない
•普段からしっかりと栄養を摂る
•クーラーで冷やしすぎない
•プールに入ったり、人ごみの多い場所に行った日には早めに眠る