おむつが赤くなった!

<オムツが赤くなった!>
「オムツが赤くなりました.」「オムツがオレンジ色です.」「オムツがレンガ色です.」「オムツに血がつきました.」「病気でしょうか?」と御心配される方がいます.
しかし,ほとんどの場合,病気ではなく,次ぎに述べる「高尿酸尿症」です.

<高尿酸尿症>
生後6カ月くらいまでの赤ちゃんは,オムツに赤い色(正確に表現するとレンガ色〜オレンジ色)がつくことがあります.
血尿と勘違いされることが多いですが,ほとんどの場合,尿中の尿酸が析出した(水分が飛んで結晶になった)ものです.特別な治療は必要ありません.
夏は汗が多くなるので尿が濃くなり,尿酸が析出しやすくなるので,「オムツが赤くなる」ことが多くなります.
乳児期は一生のうちで最も新陳代謝が盛んで,体がどんどん大きくなる時期なので,尿酸が大量に尿に排出されます.尿が濃くなる,尿のPHが変わると,尿中の尿酸が析出しやすくなって,「オムツが赤く」なります.

<検査>
本当に血尿でないかどうかは検査をしないと分かりません.血尿を否定するために,念のため採尿して尿の検査をします.
血尿がないことが確認されれば心配はありません.