上手な薬の飲ませかた

乳児編

粉薬の飲ませ方 その1
・小さな容器の中に粉薬をあけ、数滴の湯冷ましを加えて、ペースト状に練ります。
・手をきれいに洗い、練った薬を指先につけ、お子様の口の中(上あごや頬の内側)に塗りつけます。
・最後に、水をふくませて、薬を飲み込むようにしてください。

粉薬の飲ませ方 その2
・小さな容器の中に粉薬をあけ、少しずつ水を加えて、シロップ状(液体)にします。
・溶かした薬をスプーンやスポイト、哺乳瓶の乳首を使って飲ませてください
・薬を飲んだ後、口の中に薬が残らないように飲み物を飲ませてください。

水薬・シロップ剤の飲ませ方
・軽く振って中身を均一にしてください。
・指示されている量をきちんと測り、スポイトなどで頬の内側(奥歯あたりのやや奥の方)に少しずつ垂らして飲ませます。その後に湯冷ましを飲ませてください。
・味が濃いようなら、1回内服量を白湯で薄めてから飲ませてください。
・一気に飲めるようなら、スプーンやコップで飲ませてください。

注意すること
・水に溶けにくい粉薬もあるので注意してください。
・溶かすと苦みがでたり(フロモックス)することがあるため、内服直前に溶かしてください。
・熱湯は使用しないでください。温度が高すぎると薬が変化してしまうことがあります。
・ミルクに混ぜると、ミルクの味が変わり、ミルクを嫌うことがありますので注意してください。どうしても混ぜる時は少量のミルクに混ぜてください。
・シロップなどの水薬はカビや細菌が繁殖しやすいので冷蔵庫で保管してください。長くても2週間たったら捨ててください。

薬を飲ませるコツ
・小さなお子さんは、ミルクを飲んだ後は満腹になって薬を飲めなかったり、内服を嫌がって、飲んだミルクを吐いてしまうことがあります。
・「毎食後内服」の薬でも、あまり食事の時間などは気にせず1日3回の薬なら朝・午後・夜の適当な時間に飲ませてください。
・お腹の空いている時やミルクを飲む前に、薬を飲ませていただいて大丈夫です。



幼児編

粉薬の飲ませ方
・粉薬をそのまま飲めれば、そのまま飲ませていただいて大丈夫です。
・そのまま飲めなければ、粉薬に水を少量(10~20ml位)加えて溶かして飲んでください。
・水の代わりに、お茶・ミルク・ジュース・スポーツ飲料などでもかまいません。
・薬を飲んだ後、口の中に薬が残らないように、水などを飲ませてください。
・粉薬を好みの食べ物(アイスクリーム、コンデンスミルク、メープルシロップ、チョコレートクリーム、ピーナッツクリーム、ゼリー、ジャム、ココアなど味や香りが強く、コクがある食べ物)に混ぜると飲みやすくなります。
・酸味がある乳製品、ヨーグルト、オレンジジュース、リンゴジュース、スポーツ飲料などは、マクロライド系抗生剤(ジスロマック、クラリシッド、クラリス、エリスロシンなど)に混ぜると苦みが強調されることがあります。
・氷やアイスクリームなど冷たい物を食べておくと、一時的に味覚が鈍くなるため、薬を服用しやすくなります。

注意すること
・水に溶けにくい粉薬もあるので注意してください。
・溶かすと苦みがでたり(フロモックス)することがあるため、内服直前に溶かしてください。
・熱湯は使用しないでください。温度が高すぎると薬が変化してしまうことがあります。

薬を飲ませるコツ
・小さなお子さんは、食事後やミルクを飲んだ後は満腹になって薬を飲まなかったり、内服を嫌がって、食べた物やミルクを吐いてしまうことがあります。
・「毎食後内服」の薬でもあまり食事の時間などは気にせず、1日3回の薬なら朝・午後・夜の適当な時間に飲ませてください。
・お腹の空いている時や食事の前に、薬を飲ませていただいて大丈夫です。
・保育所・幼稚園などに通っているお子さんは、昼の薬を夕方飲ませてもかまいません。その後夜の薬は眠前に飲ませてあげてください。



小児編

・粉薬が飲みにくいときは、オブラートなどで包んで飲ませるのも1つの方法です。
・オブラートを四つ折りにして、袋の部分に粉薬を入れ、ねじって薬を閉じこめます。
・水を入れた容器を用意して、薬を包んだオブラートを水につけ、飲んでください。水にぬらすことで、オブラートが口に貼りつかずに飲むことができます。
・水につけた後は破れやすいのですぐに飲んでください。
・水がついた手でオブラートを触ると、破れてしまいますので気をつけてください。
・ゼリー状のオブラートもあります。粉薬をゼリーでおおうような形で飲むことができます。