とびひについて

あせもや虫刺され、擦り傷などの部分を手で触ったりかいたりすると、その皮膚表面に黄色ブドウ球菌、A群溶血性連鎖球菌などの細菌が患部に付着して繁殖し、皮膚がただれたり、水ぶくれができたり、かさぶたになったりします。  
特に黄色ブドウ球菌は高温多湿を好むので、夏になると「とびひ」になる患者さんが増えます。とびひになった所を触った手で体の他の部位を触ると、次々に感染して体中に広がってしまいます。
とびひは通常、抗生物質の軟膏をつけて治療すれば4日から7日で治りますが、程度がひどい場合は内服薬を処方することもあります。
とびひは接触感染します。特に子ども同士で移りやすいので、家庭でもタオルを共有したりするのは控えましょう。  
汗をかいたらこまめに着替えて、シャワーや濡れタオルで汗を拭きとって肌を清潔に保つようにしましょう。また、あせもや虫さされの部分は、とびひになる前にしっかり治しておきましょう。