赤ちゃんの便秘

<うんちは毎日出なくてもいい!>
生後1か月を過ぎると便の回数が減ってきます.便が1日出ないと便秘かな?と心配になりますが,まとめてたくさんのやわらかい便が出れば,便秘ではありません.
便がいつもコロコロしている,便をする時にいきんで苦しそう,便が硬いために肛門が切れてしまうものを便秘と言います.

<便秘を来す生まれつきの病気>
頑固な便秘が続く場合には,ヒルシュスプルング病(一部または全部の腸の動きが生まれつき全くない病気),肛門狭窄などの先天性の消化管の病気があることがごくまれにあります.疑わしい場合には,御相談下さい.
<便秘のときの工夫>
(1)お腹をやさしくさする.
(2)プルーン,砂糖水,果汁などを与えてみましょう.ただし果汁は効く子と効かない子がいます.いろんな種類の果汁をためしてみましょう.
(3)離乳食が進んでいれば,果物や野菜を加えることが大切です.

<綿棒浣腸>
綿棒にオリーブ油などをつけて,お尻の穴を刺激してください.たいがいはこの方法で便が出ます.

<下剤>
綿棒浣腸をしても便が出ない場合には,ラキソベロン液,酸化マグネシウム、マルツエキスなどの下剤を処方します.

<グリセリン浣腸>
どうしても便が出ないときは浣腸をします.浣腸が「くせ」になるということはありません.まる2日間便が出なくて苦しそうなら浣腸をして下さい.
便をためると,どんどん腸が太くなって,便秘が治りにくくなります.