保湿剤の種類とは?

大きく2つにわけることができます。
  • 皮膚からの水分喪失を防ぐ
  • 皮膚の水分を保つ

基本的には、両方の作用を併せ持っていますが、製剤によって特徴があります。
皮膚からの水分喪失を防ぐ保湿剤
皮膚の上に鎧のようにコーティングをして、水分の蒸発を防ぐ効果があります。
脂質成分を含むものがほとんどで、代表的なものが、ワセリンです。
ワセリンにも白色ワセリン・プロペト・サンホワイトといった種類があります。
当院で処方されているワセリンはサンホワイトで、ワセリンに含まれる不純物質を除去した製剤です。

皮膚の水分を保つ保湿剤
皮膚が水分を離さないよう、水分保持を助ける効果があります。
ヒルドイドも、保湿力が高い軟膏です。
暖かい季節にはローション、寒い季節にはクリームが良いでしょう。

その他の保湿剤
熱傷や皮膚潰瘍に使用されるアズノール軟膏も、抗炎症作用を持つアズレンの他、ワセリンも含まれているので、保湿性があります。
亜鉛華(単)軟膏は、消炎作用と皮膚保護作用があります。

当院ではおむつかぶれなどでは、アズノール軟膏と亜鉛華軟膏を混合した製剤を薦めています。